ナイキスト安定判別とロバスト安定性

−1点との距離が安定余裕を決め、不確かさの円が−1点に届くかどうかがロバスト安定性を決める

ナイキスト線図
不確かさの円
安定余裕
単位円
L(jω) −1 点 不確かさの円
一巡伝達関数 L(s)
ゲイン K
5.0
時定数 T₁
1.00
時定数 T₂
0.50
時定数 T₃
0.20
乗法的不確かさ
実際のプラント:Preal(s) = P(s)·(1 + Δ(s)) |Δ(jω)| ≤ r
→ 実際の一巡伝達関数は L(jω) を中心、半径 r|L(jω)| の円内のどこか
ロバスト安定条件:すべての ω で |1 + L(jω)| > r·|L(jω)|
(=どの円も −1 点を含まない)
不確かさの大きさ r
0.30
安定余裕とロバスト性
項目値判定
ゲイン交差周波数 ωgc—
位相余裕 PM——
位相交差周波数 ωpc—
ゲイン余裕 GM——
−1点への最短距離—
補感度のピーク ‖T‖∞—
許容できる最大の r——
許容できる最大の r は 1/‖T‖∞ に一致します(小ゲイン定理)。
ロバスト安定条件の余裕 |1+L| − r|L|
|1+L| − r|L| 0(限界)
ゲイン線図と位相線図
|L| [dB] 0 dB
∠L [deg] −180°
📖 教育ポイント
・ナイキスト線図が −1 点にどれだけ近づくかが安定余裕そのもの
・ゲイン余裕:負実軸を横切る点から −1 までの距離の逆数。位相余裕:単位円を横切る点の角度と −180° の差
・モデルに r(相対誤差)の不確かさがあると、真の L はピンクの円内のどこかにある
・どの円も −1 点を含まなければロバスト安定。円が −1 に触れた瞬間、不安定になりうる
・許容できる最大の r は 1/‖T‖∞(T = L/(1+L):補感度関数)。‖T‖∞ が小さいほど頑丈
・安定余裕を大きく取ることは、モデル誤差に強い設計をすることと同じ意味を持つ