設計仕様と極の配置領域

特性方程式 s² + as + b の係数を変えて、極が設計仕様の領域に入るかを確かめる

s平面と仕様領域
ζ条件(扇形)のみ σ条件(垂直線)のみ 両方を満たす領域
特性方程式の係数 s² + a·s + b = 0
a(1次の係数)
2.00
b(定数項)
4.0
s² + 2.00 s + 4.0 = 0
設計仕様(通常はデフォルトのまま)
減衰比の下限 ζmin(扇形の条件)
0.50
実部の上限 σmin(垂直線の条件)Re(s) ≤ −σmin
1.00
ζ ≥ ζmin ⇔ a ≥ 2ζmin√b (行き過ぎ量の制限)
Re(s) ≤ −σmin (整定時間の制限、Ts ≈ 4/σ)
極と応答特性
項目現在値条件判定
判別式 a²−4b——
極 s—
減衰比 ζ = a/(2√b)———
実部 Re(s)———
固有角周波数 ωn=√b—
行き過ぎ量 Mp—
整定時間 Ts ≈ 4/|Re|—
ステップ応答 G(s) = b/(s²+as+b)
応答 y(t) ±2%帯 目標値 1
📖 教育ポイント
・s²+as+b を2次標準形 s²+2ζωns+ωn² と比べると ωn=√b、ζ=a/(2√b)
・仕様は s平面上の2つの幾何条件になる:ζ条件は角度(扇形)、σ条件は実部(垂直線)
・b を大きくすると極は原点から遠ざかり速くなるが、同じ a では ζ が下がり振動的になる
・a を大きくすると ζ が上がり振動は収まる。a²≥4b になると実数極となり行き過ぎ量は消える
・ただし a を上げすぎると片方の極が原点に近づき、σ条件を満たさなくなる(遅くなる)
・両条件を満たす緑の領域に2つの極をともに入れるのが目標